back number / 君の恋人になったら

もうこの曲について書きたくてブログを始めたと言っても過言ではない。

 

back number「君の恋人になったら」

"もし僕が君の恋人になれたときは〜"という妄想から始まるこの曲、"僕"の"君"に対するくすぐったいくらい一途な恋心とちょっと間の抜けた愛情表現が、キャッチーなメロディで綴られていく。

これをイケメンアイドルグループが歌っていたら個人的には全くそそられないのだけど、青年とおじさんのちょうど中間くらいの、ややむさくるしいボーカル清水依与吏さん(32)が一生懸命な感じで歌うもんだからたまらないのです。

 

でも待てよ よく考えりゃそれって

君の頭とか肩とかに触ってもいんでしょ

 あぁそれは何とも あああ 

まずこのBメロが凄い。

"恋人になれたら君の頭とか肩とかに触れる"って、こんな純情な30代男性いますか。

頭ポンポンとか肩グイとか、少女漫画に出てきそうな胸キュンシーンを連想させる言葉選びが絶妙。もっと他にいろいろあるでしょって思いながら、"あぁそれは何とも""あああ"という言葉にならない身もだえに、こちらもつられて身もだえしてしまう。

ここのメロディラインも秀逸で、"いんでしょ"と"何とも"で裏声になるあたり、計算され尽くしている。"いいんでしょ"じゃなく"いんでしょ"、これもうまいなぁ。

 

もしも君が眠れなくて寂しいときには

思い付くだけの愛の言葉をお届けしよう

うざったくて笑っちゃうくらい

アイラビュー アイラビュー

 続くサビの"アイラビュー"。"愛してる"でも"I love you"でもなく、ちょっと鬱陶しい感じの字面がいいですね。

依与吏さんが「俺は英語の歌は歌わねえ」と言ってましたが、その言葉通り日本語を貫いているところが素敵。

メロディも、1つめの"アイラビュー"でピッチが上がってぶわっと盛り上がるかと思いきや、2つめでちょっと恥ずかしくなって失速する感じがすごくいい。この間の抜け方が愛おしくなっちゃうんです。

 

それで君は眠くなって

うるさいもう寝ようって言われたいぜ

 急にここで男らしさをのぞかせる"言われたいぜ"という言葉遣い、ドキドキさせるなぁもう。

 

続く2Aでまた可愛いおじさんに戻る依与吏さん(32)。

もし僕が君の恋人になれたときは(中略)

全体的に君を楽しませつつも

僕が幸せになることでしょう 

あなたが幸せになるのね。まぁそれはそれでいっか。

ほのかに漂うヒモ臭を感じつつ、"僕が君を幸せにする"とかサムいこと言わないあたりいいなぁと思ってしまう。

 

でも待てよ よく考えりゃそれって

君の心とか部屋とかに入ってもいんでしょ

あぁそれは何とも あああ

ここに来て"部屋に入っていい"という若干の下心をのぞかせながらも、そんなこと想像しただけで赤面しちゃうと言わんばかりの純情ぶりを見せつける。こんな純情な30代男性いますか。(2回目)

 

そして極めつけはこのラスサビ。

うざったくて笑っちゃうくらい

アイラビュー アイラビュー

君もいつかつられちゃって

私幸せだよって言われたいぜ

ついつい"私幸せ"って言っちゃって、やにさがる依与吏さん(32)の顔が浮かぶようですね。 もう私たちこのまま結婚するんじゃないかな。

 

こんな素敵なラブストーリーとハッピーエンドを見届けて、あたたかい気持ちに満たされながら再生終了すると、ふと目に入るタイトルは「君の恋人になったら」。

そうだこれ全部この人の妄想の話なんだった。

最後にちょっとぞわっとするところも含めて、何とも味わい深い名曲だと思うのでした。

youtu.be

▲粉ミルクさんによるカバー。この演奏も素晴らしい。